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有名西洋絵画の解説と紹介をするインターネット美術館です。ダヴィッド 

ジャック・ルイ・ダヴィッド

熱烈な革命主義者



Jacques Louis David

1859〜1890

 

フランス
 
 1748年、パリに商人の子として生まれた。9歳の時、父親は決闘で亡くなっている。ロココ絵画の大家であるフランソワ・ブーシェはダヴィッドの親戚であった。当時50歳代だったブーシェは弟子を取っておらず、彼の紹介でジョゼフ=マリー・ヴィアンという画家にダヴィッドは師事する。

 ダヴィッドは1780年までの約5年間、イタリアで古典絵画の研究に没頭する。こうしたイタリアでの研究を機に彼の作風は、18世紀のフランス画壇を風靡したロココ色の強いものから、新古典主義的な硬質の画風へと変わっていく。ルイ16世注文の《ホラティウス兄弟の誓い》は王室から注文を受けて制作された最初の作品だが、サロンに出品されたさいに同時代の画家が「ダヴィッドこそ今年のサロンの真の勝利者である」と述べたほど大きな評判を集めダヴィッドの代表作の一つとなった。

 国費を使って留学をしていたため、王側の人だと思われるが、ナポレオンも同じような境遇であり、ローマ愛が強かった為、意気投合する。一生ナポレオンについて行くことを誓う。段々と地位が上がっていき、最後は芸術を統括する長官に任命される。

 1804年にはナポレオンの首席画家に任命されている。縦6.1メートル、横9.3メートルの大作《ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠》は1806年から1807年に描かれたものである。1808年「帝国における騎士ダヴィッド」の爵位を与えられた。ナポレオンの失脚後、ダヴィッドはまたも失脚し、1816年にブリュッセルへ亡命し、9年後の1825年に同地で時代に翻弄された77年の生涯を終えた。
 ダヴィッドの作品
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