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有名西洋絵画の解説と紹介をするインターネット美術館です。

  
 

ルネサンス以前

イタリア 1260〜1420

フィレンツェ絵画
ルネサンス以前、イタリア絵画は大きく分けて二つのグループに分けられる、シエナの町で活動したシエナ派とフェレンツエの町を中心に活動したフィレンツエ派だ。
フィレンツエ派のチマブーエが描いたのは人間らしい感情表現を加えた宗教画で、弟子のジョットはさらに庶民に身近で感動的な宗教画へと作品を洗練した。
これが次のルネサンスにつながり、ジョットはルネサンスの父といわれた。


ジョット   
   
オニサンティの聖母  死せるキリストへの哀悼
 作者 不明  ベルナルド・ダッディ
   
 セイチェッチリアの生涯  サン・バンクライッツオのポリブティック
アンドレア・ディ・チョーネ  ジョッティーノ 
   
聖マタイのトリブティック ピエタ 

シエナ絵画
13世紀中頃のシエナでは、フィレンツェの近くに位置しながらも絵画文化においてはかなり違った展開を見せており、シモーネ・マルティーニと彼の義兄弟リッボ・メンミやロレンツェツティ兄弟を筆頭に、独自の芸術的感覚が最高レベルに達していた。
1348年のペスト疫病で没したとされているロレンツェッティ兄弟はフィレンツェでも活動しており、当室に展示されている幾つかの作品に、厳格な構成を特徴とするジオットの影響を感じることができる。アンプロージョ・ロレンツェツティが優れた芸術家・文学者・哲学者・古代芸術愛好者であるとして、後年にフィレンツェの彫刻家ロレンツオ・ギベルティに称賛されたというのもあながち偶然ではない.


アンブロージョ・ロレンツェッティ 
   
 神殿奉献  聖ニコラウスの四物語
ピエトロ・ロレンツェッティ 
 
福者ウミルタの祭壇画