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有名西洋絵画の解説と紹介をするインターネット美術館です。ドガ 

エドガー・ドガ

瞬間の光と影を切り取った画家



Edgar Degas

1834〜1917

 

フランス
 
エドガー・ドガはパリに生まれる。祖父が銀行を興し成功した新興ブルジョアだった。
最初は家業を継ぐためパリ大学の法学部に進んだものの、途中から画家を目指しアングルの弟子ラモットに師事した。エコール・デ・ボザール(官立美術学校)にも入学し、ルネサンス絵画の研究のためイタリアにも滞在している。こうした経歴は他の印象派画家の貧しさと異なり華やかである。
しかし、形骸化したサロンに不満を抱いていたことは他の印象派画家たちと同じであった。ドガは激情型の個性の持ち主で印象派画家たちとの会話は辛らつで激論となることが多く難しい人物であったようだ。

1870年代になるとオペラ座に通い卓越したデッサン力で楽師や踊り子を描いた。
ドガは普仏戦争に従軍して目を痛め視力の低下に悩まされていた。
1874年には父が多額の負債を残し死去したため兄弟とのトラブルも重なって経済的苦境に立たされるが、そんな時に第1回印象派展が開かれた。

ドガのモティーフや構図は独特で踊り子や娼婦、カフェの様子をスナップ写真のように切り取り劇画のような表現で描く。
また、パステルを用いるなど視力の低下を補う工夫をしている。その結果油彩では見られない色の輝きも表現されドガはパステルの色彩の素晴らしさを認識したといえる。
ドガは生涯独身を通し晩年は孤独な生活を余儀なくされた。83歳で死去。

印象派と呼ばれる人たち「ドガ」
 
 ドガの作品
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