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有名西洋絵画の解説と紹介をするインターネット美術館です。ゴヤ 

フランシスコ・デ・ゴヤ

孤高の宮廷画家



Francisco de Goya

1746〜1828

 

スペイン
 

フランシスコ・デ・ゴヤは18世紀スペインが生んだ最大の画家である。
ゴヤはスペイン北東部の寒村フェンデトードスで彫金師の息子として生まれる。18歳でマドリードに出てフランシスコ・バイユーのアトリエで働き、のちに彼の妹と結婚した。
ゴヤが名を成したのは遅く、43歳で宮廷画家となってからである。
ゴヤは初めタピストリーの下絵を描いて名声を得たが後には肖像画で成功した。だが、本当の傑作が生み出されるのは、重い病気にかかって完全に耳が聞こえなくなってからである。
風変わりで現実離れした「想像上の産物」である絵画やエッチングのあとには、上流社交界への風刺と戦争の惨状をぞっとするような光景で示した作品が続く。晩年の「黒い絵」はさらに劇的で、重苦しく、衝撃気的である。
 ゴヤの作品