本文へスキップ

有名西洋絵画の解説と紹介をするインターネット美術館です。

作品解説「着衣のマハ」

フランシスコ・デ・ゴヤ(スペイン)1746〜1823

作品名:着衣のマハ
製作年:1805年
サイズ:85x190cm
技法 :油彩 キャンバス
所蔵 :マドリード プラド美術館
ゴヤ 着衣のマハ
 

≪裸のマハ≫と対をなす作品だが、2つの像のうちでは意外にもこちらのほうがより魅惑的である。
どちらもモデルはふっくらしたシルクのクッションにもたれ、挑発的なポーズをとっている。だが、この作品ではモテルは薄い部屋着を身にまとい、それが彼女の豊滴な体の線にぴったりくっついている。筆遣いはより大胆であり、色彩もずっと派手で、唇の赤とピンクのほお紅が強調されている。すばらしいモデルは当代きっての美女の1人、アルバ公爵夫人だとしばしば取り沙汰されてきた。