≪裸のマハ≫と対をなす作品だが、2つの像のうちでは意外にもこちらのほうがより魅惑的である。 どちらもモデルはふっくらしたシルクのクッションにもたれ、挑発的なポーズをとっている。だが、この作品ではモテルは薄い部屋着を身にまとい、それが彼女の豊滴な体の線にぴったりくっついている。筆遣いはより大胆であり、色彩もずっと派手で、唇の赤とピンクのほお紅が強調されている。すばらしいモデルは当代きっての美女の1人、アルバ公爵夫人だとしばしば取り沙汰されてきた。